こんにちわ!管理人の祥子(@dog_abc_jp)です。
今回はペットラインが製造・販売する「JPスタイル|和の究み(小粒)」を評価していきます。
JPスタイルは、日本で暮らす愛犬のタメに作られた「日本」にこだわったブランドです。
実際に与えている人の口コミや評判だけでなく、原材料の詳細やリニューアル前との変更点についても調べてみました。
JPスタイル|和の究み(小粒)の総合評価|Cランク
商品名 | JPスタイル|和の究み|小粒|1歳からの成犬用 |
総合評価 |
Cランク A~Cの3段階で評価 当サイトの評価基準は【ドッグフード一覧ランキング】にて解説 |
評価項目 |
第一原材料:×小麦全粒粉 その他原材料:×チキンミール、脱脂大豆、ビートパルプ 酸化防止剤:◎ローズマリー抽出物 人工添加物:◎なし |
原産国 | 日本 |
第一原材料産地 | 日本 |
内容量と価格 | ・1,103円/600g ・3,023円/4.2kg ※全て税込、Amazon参考 |
対応年齢 | 1歳~ |
販売元 | ペットライン株式会社 |
公式サイト | 公式ページを確認する |
特徴 | 国産コスパ |
和の究みはCランク
JPスタイル|和の究みはCランクです。
原料に穀類・ミール類を多く使用しており、おすすめできるドッグフードではありません。
特に、食物アレルギーを発症したことのある犬にはおすすめできません。
価格がお手頃でホームセンターなどで入手しやすいので、安いドッグフードにこだわる方向けでしょう。
主原料は国産
JPスタイル 和の究みの主原料は全て国産です。
パッケージにも「国産」の2文字がばっちり書かれています。
それだけで無条件に安心される方も多いのではないでしょうか?
確かに、原料の産地はドッグフードを選ぶ際の重要項目の一つです。
しかし、国産だからといって100%安全というわけではありません。
産地と同じくらい重要なのは原材料に何を使っているかです。
愛犬の健康を守るためには、産地だけではなく原材料についてもしっかりと確認することが大切!
では、JPスタイル 和の究み(小粒)の原料について詳しく見ていきましょう。
JPスタイルの原材料を評価
穀類(小麦全粒粉、米粉、小麦粉、米ぬか、コーングルテンミール、小麦ふすま)、肉類(チキンミール、ミートミール、チキンレバーパウダー)、油脂類(動物性油脂:ビーフオイル、フィッシュオイル:DHA・EPA源)、豆類(おから)、ビートパルプ、糖類(フラクトオリゴ糖)、β-グルカン、セレン酵母、乳酸菌、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン)、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
穀類が多い
JPスタイル|和の究みは穀物を多く使用しているドッグフードです。
穀類は食物繊維が豊富で、腸内の掃除をしてくれるというメリットがあります。
しかし、その一方で犬にとって消化しづらく、嘔吐や下痢を引き起こすというデメリットもあります。
穀類が全て悪いというわけではないのですが、配合されている量には注意した方が良さそうです。
JPスタイル 和の究みにはこれだけたくさんの穀類が使用されているので、少し不安ですね。
ちょっと穀類の分量が多すぎるかな、というのが正直な印象です。
しかも、ワンちゃんがアレルギーを起こしやすいと言われている「小麦」「とうもろこし」「大豆」も含まれているため、懸念点として考えられます。
愛犬に与える場合は、くれぐれも様子を見ながら与えてくださいね。
⇒ 穀物不使用!グレインフリードッグフードはどんな効果があるの?おすすめのフードも紹介
小麦全粒粉
小麦を丸ごと粉にしたもの。
小麦粉より栄養価が高く、食物繊維や鉄分、ビタミンも豊富。
中白糠
玄米を精製する工程で精米歩合75~85%位までのもの。
脱脂大豆
大豆から油を抽出した残り。用途は飼料用が多い。
ホミニーフィード
とうもろこしを挽いて作られる加工品を製造する際に分離される副産物。
参照元:犬がアレルギーを引き起こしやすい食材リストとアレルギー対策【わんちゃんホンポ】
動物性タンパク源の質に不安
肉類が少ない
JPスタイル 和の究みに含まれている動物性タンパク質は「チキンミール」「チキンレバーパウダー」のみです。
元々肉食性の強い動物である犬にとって、動物性タンパク質こそ消化しやすく体に適した栄養源です。
このドッグフードの動物性タンパク質の配合量はやや少ないですね。
ミールやパウダーを使用
それに加えて、粗悪な原料と言われることもあるミールやパウダーを使用しています。
これは、鶏の正肉を取りのぞいた後のくず肉、内臓、骨などの副産物を粉状にしたもの。
品質の良いミールなどを使用しているドッグフードもあるとは思いますが、基本的には、肉のどこの部分を使用しているのかがわからないので不安な原料です。
愛犬の口に入るものですから、きちんと安心できる原料を使っているものを選ぶことをおすすめします。
⇒ ドッグフードの危険な原材料とは【安全フードの見分け方4つ】
ビートパルプは避けたい
ビートパルプはサトウダイコン(別名:甜菜(テンサイ))の搾りカスです。
食物繊維が豊富で、うんちを固めてしまう作用があるため、犬が取りすぎると便秘になってしまうこともあります。
ドッグフードのかさ増しにはいいのかもしれませんが、こちらもできれば避けたい原料です。
原料を色々見ていきましたが、カスや残り物、副産物が多い気が・・・。
愛犬は大切な家族なので、個人的にはもう少し良いものを食べさせてあげたいと感じます。
参考:プレミアムドッグフード専門店POCHI「ビートパルプって一体なに?危険といわれる理由とは?」
気になった点を問い合わせてみた
主原料以外の産地について
2020年11月現在、主原料以外の原料に中国産の原料は使われていないとのことです!
ホームページに一部の原料の産地が記載されておらず「詳細はお客様相談室にお問い合わせください」と書いてありました。
もしや、変な産地があって書けないのでは?と思い、実際に問い合わせてみました。
問い合わせた内容を元に、ホームページに載っている原料の産地を完成させてみました!
原料 | 産地 |
小麦全粒粉(小麦)、チキンミール(鶏)中白糠 (米)、チキンレバーパウダー(鶏)脱脂米糠(米)、クロレラ | 日本 |
ビートパルプ(甜菜) | アメリカ |
ビーフオイル(牛) ※ | 日本、アメリカ、オーストラリア |
脱脂大豆(大豆)※ | 日本、アメリカ、ブラジル |
ホミニーフィード(とうもろこし)※ | アメリカ、オーストラリア |
その他(ビタミンやミネラル等)※ | アメリカ、カナダ、ブラジル、ペルー、エクアドル、グアテマラ、アルゼンチン、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、スペイン、EU、南アフリカ、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナム、韓国、台湾等 |
※印がホームページに原産地が記載されていなかったものです。
全てが国産ではないですが、一番不安な中国産の原料は使われていませんでした。
少し安心しました。
メールで問い合わせたのですが、質問した翌日には返信いただけたので、対応は早いです。
もし他にも気になる事があれば、お客様相談室に問い合わせてみると早いですよ。
トータルボディケアからの変更点
和の究み(トータルボディケア)からの変更点は「なし」です。
このドッグフードは、トータルボディケアの後継品として2017年9月に発売されました。
トータルボディケアを使用していた方からすれば、名前も変わってしまったし、どこが変更になったのか気になるところでしょう。
しかし、問い合わせてみた結果、変更点はなく「味」「成分」すべて同じで、パッケージのみのリニューアルだそうです。
そうならそうと「パッケージリニューアル!」とか書いてくれればいいのに。
せめてトータルボディケアという名前はどこかに残してくれよ…と若干不満に思った私でした(笑)
JPスタイル|和の究みの評価すべき点
ジェーピースタイルの原料は、前述したように、あまり良いものではありませんでしたね。
原料では良い評価は出来ませんでしたが、評価できる点も少しありました。
小分け・脱酸素剤
JPスタイルはドッグフードが小分けになっています。
また品質を保つために、脱酸素剤が入っています。
いつでも新鮮な状態のフードを食べさせてあげられるのはとても魅力的なポイントですね。
安い・手に入れやすい
JPスタイルシリーズは、通販はもちろん、薬局、スーパー、ホームセンターでも取り扱いが多くて入手しやすいです。
しかし、楽天市場やAmazonなどの通販サイトでは200~600円程度安く購入できるところもあるので、より手頃な値段で手に入れることができます。
JPスタイルの特徴
製造販売はペットライン
JPスタイルドッグフードは、「ペットライン株式会社」が製造・販売しています。
JPスタイルはもともと小麦粉やマ・マーというパスタで有名な日清製粉グループの「日清ペットフード」から発売されていましたが、2020年4月にペットライン株式会社に変わりました。
ペットライン株式会社は国産第一号ドライキャットフードを販売した、国産ペットフードメーカーのパイオニアです。
ただ、先程「原料にカスや副産物が多い」と前述しましたね。
大手だからこそ、私達人間の食品に使用しなかったカスとか副産物がたくさん出るのかな…と思ったりもします。
そう思うと大手企業だからといって手放しで安心はできませんね。
参考:ペットライン株式会社「旧日清ペットフード株式会社製品の製造工場変更につきまして」
JPスタイルの特徴「LIFE20」
「LIFE20」は、愛するワンちゃん・ネコちゃんの平均寿命を平均15歳→20歳まで伸ばしたいという日清ペットフードが掲げているコンセプトです。
「健康維持サポート」の観点からカラダ全体のケアと、年代別の健康状態を考慮したケアをバランスよく組み合わせてつくっています。
そのため、JPスタイル シリーズはライフステージごとにドッグフードが選べます。
中でも、和の究みは、ライフステージ毎に選べるのはもちろん、小粒だけでなく、超小粒タイプも発売されているので、口の大きさなどに合わせて選ぶことができます。(以前は大粒も販売されていましたが、現在は販売中止となっています。)
当サイトに投稿された「JPスタイル」の口コミ・評判
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当サイトで調査した「JPスタイル」の口コミ・評判
いい口コミ・評判
食いつきが良い
小粒タイプなので体の小さなワンちゃんでも食べやすく、食いつきがいいという評判も多いようです。
大切な愛犬が食べてくれないと心配になるので、バクバク食べてくれるとホッとしますね。
うんちの調子が良い
まぁ、味は、犬でないと書けないのですが、うちのコの大好きな銘柄なのです。
でも食いつきがすごくいいので、美味しいんだと思います。内容は、小粒なものだと思います。
小さい頃、食に対して無頓着だったので、大粒だと全然食べなくて、小粒で、うんちの出が良いものを。。。でたどり着いたのが、jpでした。うんちの方は、大人になった今もjpだと絶好調です☆
こちらも食いつきがいいとの評価。うんちの調子もいいとのことで体に合っているのでしょう。
愛犬が喜んで食べてくれるというのは、ドッグフード選びにおいて大切なポイントです。
悪い口コミ・評判
体に合わなかった
7歳のビークルのために買ってみました。以前よりうんちは硬くなり少なくなったような気がしますが、皮膚のアレルギーがひどくなったようです。
https://t.co/VPh90IRTkZ #JPスタイル #モラタメ pic.twitter.com/AQvFBtOElI— みのる (@noramike999) October 1, 2018
口コミや評判は賛否両論でした。
悪い口コミとしては、食いつきには問題がなくても体に合わないというものが多く見られました。
涙やけになった
チワワに食べさせています。
便の状態もほど良く、掃除しやすいです。
大きな問題もないので、なくなったらリピしようと思います。2014/11/14 追記です。
3ヶ月程食べさせておりました。
以前はなかったのですが、涙やけが毎日起こるように…
皮膚もかゆいのか、よく掻いています。リピはありません。
こちらの口コミのように、最初は平気だったのに、続けていたら涙やけやアレルギー症状が出てきたということも。
食品アレルギーは食べてすぐ症状が現れるとは限らず、続けていくことにより発症する場合もあります。
最初に与えた時に平気だったから…と与え続けるのではなく、少しでもアレルギーを疑う症状が出た場合には、必ず使用を中止し、動物病院に相談するなどの対処をしてあげてくださいね。
⇒ 犬の食物アレルギーと対策、おすすめドッグフードランキングを紹介!
まとめ
JPスタイル|和の究みは安価ながらも、原材料に不安の残るドッグフードでした。
- 消化に悪い原料が多い
- アレルギーを起こしやすい原料が多い
- 動物性タンパク質の質が悪い
- 使われているのがカスや残り物ばかり
- 中国産の原料は不使用
- 小分けで保存が便利
- 食いつきは良さそう
主原料が「国産」であることを宣伝している「JPスタイル 和の究み 小粒」ですが、原材料の質には不満や疑問が残ります。
愛犬の健康を維持するためにおすすめできるドッグフードとは言えません。