
こんにちわ!管理人の祥子(@dog_abc_jp)です。
IAMS(アイムス)と言えば低価格と、手に入りやすさが魅力のドッグフード。
ペットショップはもちろん、ホームセンターやスーパーにも必ずと言っていいほど置いてあるのでドッグフードの中でも超がつくほど有名です。
かなり昔から販売されているので、根強いファンがいるのでしょう。
このページでは、そんなアイムスが安全に与えられるドッグフードなのか、原料と口コミ・評判から分析していきます。
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アイムスの総合評価|Cランク
商品名 | アイムス|成犬用|健康維持用|チキン小粒 |
総合評価 |
Cランク A~Cの3段階で評価 当サイトの評価基準は【ドッグフード一覧ランキング】にて解説 |
評価項目 |
第一原料:○肉類(チキンミール、家禽ミール) その他原料:△とうもろこし、小麦、動物性油脂他 酸化防止剤:×BHA、BHT 人工添加物:×BHA、BHT、STPP (トリポリリン酸塩) |
原産国 | タイ |
第一原料産地 | 不明 |
内容量と価格 | ・1,298円/1.2kg ・2,398円/2.6kg ・3,355円/5kg ※全て税込、アマゾン参考価格 |
対応年齢 | 成犬用 |
販売元 | マースジャパンリミテッド |
公式サイト | 公式ページを確認する |
特徴 | 一覧 コスパ |

アイムスはCランクです。
第一主原料が肉類であることは評価できます。
しかし、種類がミール原料のみであることや、合成の酸化防止剤の使用など不安な点がたくさんあり、愛犬に与えるには安全とはいえないでしょう。
価格の安さは抜群ですが、激安な分原材料の質はそれなりかもしれません。
アイムスの原材料を評価
今回は、「成犬用|健康維持用|チキン小粒」を例に、アイムスの原料を詳しく説明していきます。
肉類(チキンミール、家禽ミール)、小麦、とうもろこし、大麦、チキンオイル、植物性タンパク、家禽エキス、乾燥ビートパルプ、乾燥酵母、フィッシュオイル、STPP (トリポリリン酸塩)、フラクトオリゴ糖、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、K3、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(BHA、BHT、クエン酸)
参照:アイムス公式Amazon
メインのたんぱく源が不安
ミール原料のみ

第1主原料に動物性たんぱく質を使用している事に対しては評価できますが、その質に関してはかなり不安です。
「ミール」は、ドッグフードを選ぶ上で、避けたい原料の1つです。
アイムスでは、チキンミールと家禽(かきん)ミールを使用しています。
「チキンミール」は鶏だとわかりますが、「家禽」とはその肉・卵・羽毛などを利用するために飼育する鳥の総称ですので、何の肉を使用しているのかわかりません。
また、どこの部位を使用しているかもわからないので不安です。
ミールの詳細は不明
良いドッグフードというのは、大抵ミールではなく、肉そのものを原料としているものです。
ミールを使用している場合もあるのですが、その場合でも、きちんと公式サイトでどこの部位を使用しているのか等を説明してくれています。
ですが、アイムスの公式サイトには、ミールの詳細については記載されていませんでした。
1キロ1,000円という安価な値段から考えても、ミールの品質にはあまり期待ができないでしょうね。
アレルギーを起こしやすい小麦・トウモロコシ
アレルギーを起こしやすい原料と言われている、トウモロコシ、小麦を使用しています。
- 牛肉
- 乳製品
- 鶏肉
- 小麦
- 鶏卵
- トウモロコシ
の順で、犬がアレルギーを起こしやすいと言われています。
ちなみに、アイムスのラインナップを確認したところ、グルテンフリーなどはなく、販売している全ての製品に小麦とトウモロコシが含まれていました。
小麦、トウモロコシにアレルギーをお持ちのワンちゃんには、アイムスは全製品向かないようです。
参考:犬がアレルギーを引き起こしやすい食材リストとアレルギー対策【わんちゃんホンポ】
犬に負担となる合成酸化防止剤
BHA・BHTを使用
酸化防止剤にBHA、BHTを使用しています。
ラットで発がん性などの報告事例があるので安全とは言えません。
ペットフード安全法で使用量が定められており、その範囲内であればいいのではないかという意見もあります。
しかし、私はその意見には反対です。
長期摂取に不安がある
ドッグフードは切り替えも時間がかかりますし、そんなにコロコロ変えるものではありませんよね。
ですので、比較的長期に渡って摂取していくことになるでしょう。
そう考えると体内に蓄積されていくんじゃないかという不安が拭えません。
数あるドッグフードの中で、敢えてBHA、BHTを使用しているフードを選ばなくてもいいような気がします。
BHA・BHTを使用していることで有名だったロイヤルカナンも、使用を中止し、天然成分に切り替えていますよ。
参考:基準規格等【環境省】
動物性油脂、家禽エキス
動物性油脂、家禽エキスという記載だけでは曖昧すぎて、何の動物のどの部位から抽出されているのかがわかりませんね。
人間が食べることのできない部位や、死んだ動物から抽出したエキスや脂肪の可能性だってあるわけです。
曖昧な表記のものほど怖いものはありません。
乾燥ビートパルプ

ビートパルプとは、甜菜(てんさい)から砂糖を抽出した残りカス。
食物繊維なので体に害があるわけではありませんが、ウンチを固めてしまう作用がありますので、便秘の原因になる場合があります。
また、下痢気味だった場合、ウンチが固まることにより、体調不良に気づいてあげられないかもしれません。
出来れば入っていないに越したことはない原料です。
公式ホームページに「品質こそがアイムスの基本。良質な原料以外は一切使わない。決して妥協しない。」とありましたが、品質に自信があるのなら、もう少し原料や製造過程の詳細を公式サイトに記載しても良いのでは?とやや疑問が残る結果となりました。
リニューアルで改悪!アイムスの買収
元会社はP&G
アイムスは元々は、洗剤やシャンプーなどの家庭用品で有名なP&G (プロクター・アンド・ギャンブル:以下P&G)から発売されていましたが、2015年にMARS(マース インコーポレイテッド:以下マース)に買収されました。
アイムスだけではなく、ユーカヌバもです。
マースと言えばペディグリーやロイヤルカナン、ニュートロのドッグフードを手掛けている会社です。
その仲間入りをしたという事ですね。
参照元:PRTIMES「マース インコーポレイテッド、P&G社の日本におけるペットフード事業の取得を完了」
リニューアル製品について

2016年8月にアイムスは大幅にリニューアルをしました!
この時には既にマースの傘下に入っています。
新たな販売元で、どのようにリニューアルされたのかを調べてみました。
肉類(チキン、ターキー)、トウモロコシ粉、小麦、動物性油脂*、乾燥ビートパルプ、大麦、ソルガム、チキンエキス、乾燥卵、フラクトオリゴ糖、亜麻仁、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、イノシトール、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、リン)、アミノ酸類(リジン、メチオニン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)*ミックストコフェロールで保存
肉類の表記が変更
肉類(チキン、ターキー)だったものが、肉類(チキンミール、家禽ミール)に変わりました。
ミールへ変更になり、肉の種類も不明になりましたね。
酸化防止剤が天然から合成へ
酸化防止剤が天然のローズマリー抽出物からBHA、BHTに変更になりました。
元々天然の酸化防止剤を使用していたのに、これは改悪と言えるでしょう。
小分けパッケージになった
2.6kg以下の製品は小分けパック仕様になったようです。
新鮮な状態を保つことができるので、これは良い変更点ですね。
原産国がドイツからタイに
リニューアルで原産国がドイツからタイに変更になりました。
ペットフードに厳しい基準を設けているイメージのある欧米からの変更は少し残念にかんじますね・・・
リニューアルはマイナス?

リニューアル前と比較すると、安全性が下がったように感じます。
公式サイトでは新しくなったアイムスの方が選ばれているような感じになっていますが、原料を見る限り疑問です。
私の個人的な感想ですが、MARSの手掛けるドッグフードは酸化防止剤にBHTやBHAを比較的使用しているイメージがありますね。
それだけ、たくさんのドッグフードを手掛けているからそう感じてしまうのかもしれないですが、「規定量内なら問題ない」という企業の考えもあるのかもしれないですね・・・
しかし、このようなユーザーの意見を反映してか、ロイヤルカナンは2021年に全ての商品の酸化防止剤を天然のものに変えるというリニューアルをしています。
ペットフード大手のロイヤルカナンが合成酸化防止剤の使用をやめたことで、他のメーカーも不使用になれば良いなと個人的に思っています。
アイムスドッグフードのラインナップ

アイムスは、年齢別、サイズ別に選べるようになっています。
ドッグフードの中では、なかなか種類が豊富な方だと思います。
14歳以上用のドッグフードがあるのは嬉しいですね♪
製品名 | フレーバー | 粒サイズ | 原産国 |
---|---|---|---|
12か月までの子いぬ用 チキン | チキン | 小粒 | タイ |
成犬用 健康維持用 チキン | チキン | 小粒 | タイ |
成犬用 健康維持用 ラム&ライス | ラム&ライス | 小粒 | タイ |
成犬用 体重管理用 チキン | チキン | 小粒 | タイ |
成犬用 体重管理用 チキン | チキン | 中粒 | タイ |
成犬用 体重管理用ラム&ライス | ラム&ライス | 小粒 | タイ |
成犬用 小型犬用 チキン | チキン | 小粒 | タイ |
シニア犬 7歳以上用 健康サポート チキン | チキン | 小粒 | タイ |
シニア犬 7歳以上用 健康サポート チキン | チキン | 中粒 | タイ |
シニア犬 7歳以上用 健康サポート ラム&ライス | ラム&ライス | 小粒 | タイ |
シニア犬 7歳以上用 体重管理用 チキン | チキン | 小粒 | オーストラリア |
シニア犬 7歳以上用 小型犬用 チキン | チキン | 小粒 | ドイツ |
シニア犬 11歳以上用 毎日の健康ケア チキン | チキン | 小粒 | ドイツ |
シニア犬 14歳以上用 いつまでも健康維持 チキン | チキン | 小粒 | オーストラリア |
参照元:アイムス公式サイト
当サイトに投稿された「アイムス」の口コミ・評判
普通に良いです
うちのトイプードル親子が食べていましたが、ウンチ問題なく、16歳、20歳まで生きました。
今年新しい子を引き取ったので、またあげようと思ってます。
安いしよく食べるのでおすすめです。
肝臓がんになりました。
余命半年と宣告されました。
約10年間、普通に食べていた為、このフードだけを何も考えずに与えていました。
食べ続けている時は、下痢や吐き戻し、食糞をよくしていました。
このフードのせいではないかもしれませんが、フードを変えてからは、そのような症状が、ほぼなくなりました。
当サイトで調査した「アイムス」の口コミ・評判
小分けパックは好感度大
昨年春ごろから2.6kgの袋が4つに小分けされるようになり、困惑しましたが早半年小分け袋の良さを感じつつあります。
良かった点
◇5kgなどの大袋では使い切るまでに湿気らないか不安だったが、小袋に分かれたことで安心できるようになった
◇小袋に別れたことで残りの量を把握できるようになり、あげすぎがなくなった。また、購入目安が立つようになった
リニューアル後に小分けパックになったのですが、これに関しては便利だと感じている方が多いようです。
常に愛犬に新鮮なフードを与えることができるので、ありがたい変更点ですね!
便の調子が良い
食べ残しがなく、いつも完食です。
特に便の状態が良く、安心してあげられとても助かっています。
ありがたいとおもっています。
喜んで食べてくれますし、残しません。
ベンの状態がよく助かります。
ありがとうございます。
うんちの調子が良いと感じている方もいます。
アイムスにはビートパルプが使用されています。
ビートパルプにはうんちを固める作用があり、健康的な便に見えるので、それも関係しているのかもしれません。
水を飲む量が増えた
フードの食いつきは良くなりましたが お水を飲む量が異常に多くなりました
これってどうなのかな?と様子を見て居ます。
前回も同じフードを購入し実家の犬が食べていて今回同じフードを頼まれて再購入をしたのですが普段水をあまり飲まないのにやたらと飲むからと様子を見ていたのですが、フードが新しい袋に変わった事しか考えられないと一粒口にして噛んでみたら塩辛いそうです。
その後、体調異常が出たので病院に行くレントゲン撮影と血液検査のけっか腎臓の数値が悪く塩分を控えるように言われました。
リニューアルしたようですが大丈夫ですか?二度と買いません。
ちょっと気になる口コミとして、「水を飲む量が増えた」というものがちらほらありました。
犬も、人間と同じで塩分の多い食事をすると、たくさんの水を飲むようになります。
しばらく様子を見て、あまり続くようなら、獣医さんに相談してみましょう。
毛づやが悪くなった
少し前、ドッグフードのアイムスを与えていましたが耳の毛が薄くなったり、毛艶も余り良くない印象を受けました。
うちに来た頃(生後2ヶ月)は、ロイヤルカナン ジュニアを与えていて、今はプロマネージ 子犬用を与えています。
このプロマネージやロイヤルカナンは酸化防止剤にBHA BHTが配合されており、発ガン性などが気になります。
(アイムスからプロマネージに変えてから少し...気のせいかも知れませんが耳の毛の生えてきたような気がします)
引用元:YAHOO!JAPAN!知恵袋
アイムスをあたえたところ、「愛犬の毛が薄くなった」「毛艶が良くない」と感じた方がいらっしゃるようです。
ドッグフードは、愛犬の毛並みにも影響を及ぼしますので、最近、毛がパサついてるなどと感じたら、ドッグフードを見直してみると良いでしょう。
まとめ

アイムスは有名なドッグフードですが、原材料に不安な点が多く、安心・安全とは言い難いと思いました。
- ミールの使用
- アレルギーを起こしやすい原料を多く使用
- 合成酸化防止剤の使用
- ビートパルプの使用
- 原料の表記が曖昧
- 品質がよくわからない
さらにリニューアルで、安全性が下がったようにも感じます。
昔から販売されており、長年使用して問題ないワンちゃんもいるようですが、当サイトとしては不安な点が多すぎて、全くおススメ出来ません。
何かあってから後悔するのでは遅いです。
愛犬の安全を考慮したドッグフードを選んであげて欲しいと思います。