こんにちわ!管理人の祥子(@dog_abc_jp)です。
愛犬に与えるご飯の「量」や「回数」に悩んでいる飼い主さんは多いと思います。
体重や体型・ライフステージに合わせて、ご飯の与え方を変えなければならないことは知っていても、どれくらいの食事量や回数が適切なのか、見極めるのはむずかしいですよね。
そこでこのページでは、犬の1日の食事回数や、体型・ライフステージに合わせた食事のポイントについてまとめてみました。
愛犬にフードを与える際の参考にしてくださいね。
犬のご飯の回数について
愛犬に食事を与える「回数」については、さまざまな考え方がありますが、代表的なものが以下の通りです。
- 子犬(離乳後〜生後6ヶ月頃まで)は1日3回以上
- 生後6か月以上の成犬は1日に2回
- シニア犬は1日に3回~4回
詳しく解説していきます。
子犬は1日3回以上
子犬の時期は「成長期」ですので、たくさんのエネルギーが必要です。
餌は表示量よりも多少多めに与えても大丈夫です。
基本は、朝・昼・晩の1日3回。
欲しがるようであれば、回数はそれ以上多くなっても構いません。
しかし、一度に量を与えすぎると消化能力が未熟なため下痢や嘔吐をする可能性があるので注意しましょう。
成犬は1日2回
生後6ヶ月をすぎると消化器官が発達し、一度にたくさんのフードが食べられるようになるため、成犬であれば1日に2回が基本です。
1日の給餌量を2回に分けて与えてください。
おやつを与える場合は、おやつ分のカロリーも考慮することを忘れないでくださいね!
朝ごはん前に胃液を吐く犬。これは胃液の出すぎ、胃酸過多の症状です。フードの量はそのままで食事の回数を増やしてみたり、夜の食事の時間を遅くしたり、寝る前に少しおやつをあげてみてください。犬にとって、空腹の時間が減って、朝吐くことが少なくなります。
— 獣医師 藤村 淳 (@vetfuji) December 28, 2014
ただし、空腹時間が長くなると胃酸が出過ぎてしまい、胃液を吐いてしまうこともあるので、愛犬の様子をチェックしながら回数を調節しましょう。
シニア犬は1日3〜4回
シニアになったら、食事回数は1日3~4回に増やしましょう。
年をとると、消化機能がだんだんと衰えてきます。
16歳老犬の昼ごはんは、牛バラ、セロリ、じゃがいものペースト。他の犬たちが「なんで!なんで!16歳の犬だけなんで!」と訴えてくるが。16歳老犬は1度にたくさん食べられないから食事回数が多いの。君たちの食事回数増やしたら、普通に太るからね。#老犬
— Office Guri (@officeguri) November 30, 2021
回数を小分けにすることによって、消化器官への負担を減らすことができますよ。
食べづらそうにしていたり、便の状態が安定しない場合は、子犬の時と同様に、餌をふやかしてあげても良いでしょう。
参考:「年齢別フードはたくさんあるけど…正しく選ぶには?」日本ペットフード|犬の基礎知識
犬の食事量について
パッケージの給与量は参考に
パッケージ裏の体重別給与量は、「標準体重を保っている犬」に対する給与量です。
肥満や痩せすぎのワンちゃんを、パッケージ裏に記載されている給餌量表の体重に当てはめるのはNGです。
愛犬の体重・体型が適正ではないなと感じたら、数グラムずつ餌の量を調節し、適正体重・体型に近づくようにしてあげましょう。
犬の体型チェック方法
犬の体型は、体を直接触って脂肪のつき方などをチェックするBCS(ボディコンディショニングスコア)で評価します。
愛犬の見た目と、触った時の肋骨や脂肪のつき具合によってBCS1(痩せ)〜BCS5(肥満)まで5段階に分けられています。
是非愛犬を触ってチェックしてみてくださいね。
詳しくはこちらの記事でも紹介していますので、参考にしてみてください。
パッケージ記載の給与量は1日分の食事量
ごくまれに誤解している人もいますが、ドッグフードのパッケージに記載されている給与量は「1日のトータルの食事量」です。
食事が朝・晩2回の場合は、1度に与える食事量は、記載されている給与量の半分です。
くれぐれも間違いのないように注意してくださいね!
犬種別・年齢別の食事量について
犬種別・年齢別必要エネルギー量計算式
愛犬が必要とするエネルギー量を知るために便利な計算式があります。
愛犬にどれくらいの量を与えればよいのかわからない方は、計算式を利用すると良いでしょう。
ただし、個々によっても必要なエネルギー量に差がありますから、計算式は参考程度に。
メーカーによって考え方は違いますし、計算方法も様々ですので、算出される値にも幅があることを覚えておきましょう。
ライフステージごとの食事量
子犬
子犬は、成長のために生涯でもっとも摂取カロリーを必要とする時期です。
そのため、子犬には食事回数を増やして、高カロリーな子犬用のフードを適正量与えましょう。
生後1ヶ月頃までは、肥満を気にするよりも、しっかりと成長してくれるように十分な量のご飯を与えるようにしましょう。
成犬
ワンちゃんが最も活発な期間である「成犬期」には、必要カロリーが幼犬の半分くらいに減少します。
フードは必ず成犬用のものに切り替え、肥満にも配慮してご飯を与えるようにしましょう。
子犬用のフードを与え続けているとあっという間に太ってしまうので注意してくださいね。
ちなみに、1歳になるまで適正に飼育されていた場合、犬に合ったベストな体重は1歳時の体重なんだとか。
1歳時の体重を保てるように、給与量を調節してあげてくださいね。
シニア犬
シニア期になると筋肉などが衰え、基礎代謝が低下し、エネルギー必要量は活動期に比べ20%程度低下するといわれています。
成犬期と同じように食べていると肥満になりやすいので、食事の量は体型の変化を見ながら、しっかり管理しましょう。また、シニア犬用のドッグフードに切り替えるとさらに良いでしょう。
犬種による食事量
小型犬
一般的にエネルギーの必要量は「体重あたりの体表面積」に比例するといわれています。
子犬と同じようにチワワなどの小型犬は、体重あたりの体表面積が大きいため多くのエネルギーが必要です。
栄養豊富で高タンパクなフードがおすすめです。
また、チワワなどの小型犬は気温の変化に強く影響を受けるので、季節による食事の管理をしっかりとしてくださいね。
⇒ チワワのおすすめドッグフードランキング!餌の量や回数は?
大型犬
大型犬は成長に合わせてフードを適切に増やしていきましょう。
急激な体重増加や成長は骨格に悪影響を及ぼす可能性があるので、急にたくさんあげすぎないように注意してください、
犬種別フードなどを活用していくと良いですよ。
季節ごとの食事量のポイント
続いて、季節による食事量のポイントをご紹介していきますね!
春は食事量の基本
春は我々人間同様、ワンちゃんにとっても過ごしやすい季節で食欲も安定します。
そのため、春に与える給餌量をその犬のご飯の「基準量」と考えるといいでしょう。
注意点としては、よく動いてよく食べる様子が見られても、与えすぎてカロリーオーバーにならないようにすること。
愛犬の体型や体重の変化に合わせて食事量を調節してあげましょう。
夏は栄養不足に注意
パディングはエネルギーを多く使う
犬は夏を乗り切るためにパンティング(口を開けて舌を出し早い呼吸をすること)をすることで放熱しています。
犬の放熱量全体の60%はパンティングによるものだとされています。
パンティングは多くのエネルギーと水分を必要とします。
栄養豊富なドッグフードを与える
また、夏は食欲が低下しやすいので栄養不足にならないようにご飯の与え方に工夫をしましょう。
今日もエアコン犬💦
朝散歩再開で疲れた2匹。
まだ引っ張られるとアバラが痛いけれど、引っ張ったら止まって痛いと訴えてたら引っ張らなくなって👍
大分食欲落ちてたけれど、今日はしっかり食べられました。
暑くなってからは、ドッグフードに水を入れて食べてます。
夏は食べさせるのが大変です。 pic.twitter.com/hVu1HlU0MI— 天音 (@mQ1Gu8tBEu9sGTt) August 10, 2019
食欲が低下してしまっている場合は、嗜好性が高く少量でもしっかり栄養が摂れるドッグフードがオススメです。
⇒ プレミアムドッグフードランキング!口コミで評判の餌はどれ?
外飼いの場合は特に配慮を
外飼いの犬と温度管理された室内飼いの犬とでは必要エネルギー量が異なります。
犬は毛皮にくるまれていますから外飼いの犬にとって夏は暑くてたまらない季節。
体調の変化を知るためにも、食欲の有無の確認はとても大切です。
必ず日陰で涼しい場所を用意し、お水がお湯になってしまわないよう涼しい場所に置きましょう。
いつも新鮮なお水を絶やさないよう頻繁にかえてあげてくださいね。
栄養不足にならないようにきちんと我々飼い主が気を配ってあげましょう。
秋は被毛のために栄養を
人間同様、食欲が増す季節です。
これから来る冬に備えてしっかりと食べさせましょう。
換毛期でもありますので、美しい被毛のためにもきちんと栄養を摂取できるような量を与えましょう。
参考:アース・ペット株式会社「ワンちゃんも人と一緒。季節の変わり目、ワンちゃんの健康に要注意です。」
冬は多めにカロリーを
冬になり気温が下がると体表から熱が奪われるので、体温を保つため多くのカロリーが必要です。
適温の季節の食事量に対して、1~2割増を目安に与えると良いとされています。
寒冷地域や外飼いの犬の場合は、夏に比べて1.5倍程度のカロリー摂取が必要とされる場合もあります。
チワワなどの小型犬は体表面積の理由により、気温の変化を受けやすいので特に注意してくださいね。
地域の気候や飼育環境を考慮して、必要カロリーを摂取し体温を保つ事ができるように、食事量を調節してあげましょう。
季節ごとにフードローテーション
季節によって「食事量を調節する」だけでなく、「ドッグフード自体を変える」という手もあります。
季節に応じてフードを切り替えることにより、必要なエネルギー量を調節できますし、複数種類をローテーションすることでさまざまなリスクから愛犬を守ることもできます。
- 栄養の偏りを防ぐ
- アレルギー対策
- 偏食を防ぐ
切り替え時に少し工夫が必要ですが、ぜひ取り入れてみて欲しい方法です。
フードローテーションについて詳しくはコチラ。
まとめ
愛犬の食事量は、愛犬が必要とするエネルギー量に応じて調節が必要です。
計算式を上手く活用し、標準エネルギー量がわかったら、下記の項目も加味して給与量を決めましょう。
- 運動量(散歩の回数や距離・速度・時間など)
- 室内飼い or 外飼い
- 痩せている犬 or 太り気味の犬
- 避妊・去勢をした犬
- 犬種
- ライフステージ
- おやつの量
食事量を決めるにあたって一番重要なのは、愛犬を毎日よく観察し健康状態をチェックすることです。
不安な場合は、信頼のおける獣医に相談しても良いですね。
ワンちゃんが太るも痩せるも、飼い主次第です。
適正な食事量を与え、いつまでも愛犬に健康で長生きしてもらいましょう!