愛犬に元気に健康に育ってもらう為には、子犬の頃に与える餌がとても重要な役割を果たします。
縁あって我が家に迎える事になった愛犬に、良いものを食べさせてあげたい。
だけど、どんなドッグフードを、どれぐらいの量与えたら良いのかわからない!という方も多いでしょう。
そこで、このページでは
- パピー用のドッグフードの選び方は?
- 子犬(パピー)用と成犬用のドッグフードの違いって何?
- いつまでパピー用フードを与えればいいの?
- いつまで餌はふやかすの?
- どれぐらいの量の餌を与えたらいいの?
- 市販や通販で購入できる、おすすめのパピー用フードランキング
など、子犬の餌にまつわる内容をまとめてみました!
是非、子犬のドッグフード選びの参考にしてください!
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子犬(パピー)用ドッグフードを選ぶ4つのポイント
パピー用フードを選ぶ一番重要なポイントは、とにかく栄養価の高い餌を選ぶこと。
この時期の栄養が不足すると丈夫な体作りができません。
では早速詳しく見ていきましょう。
1.高たんぱく高カロリーのものを選ぶ
犬は短期間に大きく成長する
パピー用の餌は、高たんぱく、高カロリーのものを選びましょう。
犬は生まれてから1~2年で急激に成長します。
体のサイズ | 成長期 | 生まれてからの体重の変化 |
---|---|---|
小型犬 | 約8~10カ月まで | 約20倍に成長 |
中型犬 | 約10~12カ月まで | 約50倍に成長 |
大型犬 | 約15~18カ月まで | 約70倍に成長 |
超大型犬 | 約18~24カ月まで | 約100倍に成長 |
短期間に大きく成長するため、子犬の時期は成犬よりも多くのエネルギーが必要とされます。
子犬は食べられる量が少ない
しかし、成犬よりも多くのエネルギーが必要だからといって、体の小さなワンちゃんが成犬の倍食べれるかというと、答えはノーですね。
いくら育ち盛りとはいえ、消化器官が未発達のワンちゃんに大量の餌は負担になるだけ。
そこで少量でも必要な栄養をまかなえるように高カロリーのドッグフード を選ぶ必要があります。
胃腸に負担をかけないように、本来肉食の犬が消化吸収しやすい「高品質なタンパク質」がメインのフードを選んであげましょう。
参照元:犬の成長期はいつまで?|犬と猫の栄養成分辞典【ロイヤルカナン】
2.無添加のものを選ぶ
発がん性の懸念も
ドッグフードには、
- 保存する
- 食いつきをよくする
- 見た目を良くする
- 栄養バランスを整える
などの目的で添加物を使用することがあります。
栄養添加物や天然の添加物については特に問題はないのですが、合成の添加物の中には発がん性が懸念されるものもあります。
必要ない添加物は避ける
ワンちゃんは色の区別がつかないため、着色料は必要ないですし、我々飼い主がまとめ買いをしなければ、保存期間が長い必要もありません。
ワンちゃんのためではなく、人間の為に使用されている添加物、必要ないとは思いませんか?
人間の目線ではなく愛犬の目線になって、必ず原料ラベルを確認し、危険な添加物の入っていないフードを選びましょう。
危険な添加物の例
・BHT
・BHA
・エトキシキン
・青色○号、赤色○号など
・亜硝酸ナトリウム
子供の頃から悪いものを体内に蓄積されないようにしてあげたいものですね。
無添加ドッグフードの詳しい選び方はコチラ。
⇒ 無添加ドッグフードの選び方はこれ!6つのポイント
3.アレルギーにも配慮
ワンちゃんにも食物アレルギーがあります。
長年、同じ餌を与え続けることによるアレルギーもあるので、将来的にアレルギーを予防したいなら、アレルギーを起こしやすいと言われる原料を避けることも必要です。
中でも、「小麦」「大豆」「とうもろこし」などは、アレルギーを起こしやすく、ドッグフードのカサ増し等にも使用されています。
愛犬のアレルギーを回避したいのであれば、出来れば避けたほうが良いでしょう。
犬のアレルギーについてもっと詳しく知りたい方はこちら。
⇒ 犬のアレルギーを徹底解説!対策とおすすめフード6選
4.粒の大きさにも配慮
子犬(パピー)の時期はまだまだ消化器官が発達していませんし、アゴも発達していません。
あまりに大粒な餌や硬すぎる餌は子犬にとっては食べづらいでしょう。
まずは、小さめサイズから始めることがおすすめです。
どうしてもあげたいドッグフードがあり、粒のサイズが大きい、硬いなどの場合は、「砕いてあげる、少しふやかす」などのひと手間を加えてあげてくださいね。
パピー用ドッグフードはいつまでふやかす?
ペットショップや、ブリーダーさんから愛犬を譲り受ける際、おそらく、ドッグフードをふやかして与えるように指示される方が多いのではないでしょうか?
けれど、「一体いつまでふやかせばよいのか」までは指示されなかった!!という事が多いと思います。
そこで、ドッグフードの切り替え期間(目安)を表にまとめてみました。
3~4ヶ月にはドライフードに移行を
犬は生まれてから、授乳期→離乳期→幼犬用フード期を経て成犬用フードに移行します。
時期 | 期間 | 方法 |
---|---|---|
授乳期 | 生後約6週目まで | 母乳・代用乳を与える |
離乳期 | 7~10日程度 | 子犬用フードを犬用ミルクでお粥状にして与える |
幼犬用フード期 | 犬種により異なる※詳細は次の段落を参照 | 最初の1~2週間はドライフードをお湯でふやかしたものを与え、徐々にふやかす時間を短くしていきドライフードへと移行 |
成犬用フード期 | シニア期に突入するまで | 幼犬用フードと成犬用フードを少しづつ混ぜ、7~10日かけて徐々に成犬用フードのみに移行 |
生後3ヶ月、遅くても4ヶ月を目安に完全にドライフードに移行したいところです。
徐々にふやかす時間を減らし、ふやけ具合を調節しましょう。
無理はしないこと
もし途中で固いフードを嫌がった場合は、無理をせずにまたふやかす時間を長くし、徐々に慣れさせていきましょう。
移行期間中のウンチの観察も必須です。
極端にウンチが固かったり下痢だったりする場合、上手く消化が出来ていないかもしれませんので注意してあげてくださいね。
ちなみに、私は実践していませんでしたが、ふやかしたドッグフードの側に硬いままのフードを何粒か置いておくと、自分で遊んだりして早くドライフードに慣れてくれるようですよ♪
この方法を取り入れるのもアリですね。
参照元:食事について【ユーアイ動物病院】
成犬用ドッグフードへはいつから切り替える?
成犬用フードへの切り替えの時期
子犬用から成犬用フードへの切り替え時期は、体の大きさや犬種によって異なります。
体のサイズ | 切替の目安 |
---|---|
超小型犬~小型犬 | 10ヶ月齢以降 |
中型犬 | 生後12ヶ月齢以降 |
大型犬 | 生後18ヶ月齢以降 |
超大型犬 | 生後24ヶ月齢以降 |
を目安に成犬用の餌に切り変えると良いでしょう。
注意点
成長期を過ぎたのに、子犬用の餌を与え続けると肥満の原因になります。
今後は「高たんぱく、高カロリー」のパピー用の食事を卒業して、成長期に作った体の基礎を維持する為に、栄養のバランスのとれた成犬用フードを選ぶ必要があります。
成犬になったらドッグフードの選択の幅も広がります。
安全で質の良い、愛犬に優しい餌を選んであげましょう。
また、切り替えの際は、ある日突然切り替えるのではなく、少しずつ移行していきましょう。
成犬におすすめのドッグフードランキングはこちら。
⇒ おすすめ!ドッグフードランキング
ドッグフードの「子犬用」と「成犬用」との違い
栄養価の高さが違う
ドッグフードの「子犬用」と「成犬用」との違いは一体何なのでしょうか?
一番の違いは「栄養価の高さ」にあります。
ペットフードの栄養基準や原料の表示に関する基準を公表しているAAFCO(アーフコ)では、子犬に必要なたんぱく質と脂肪を以下のように設定しています。
成分 | 子犬 | 成犬 |
---|---|---|
たんぱく質 | 22.5 %以上 | 18.0%以上 |
脂肪 | 8.5%以上 | 5.5%以上 |
参照元: AAFCO 栄養基準に基づく成分分析一覧表(ドライフード)
実際に見比べてみよう
では実際に「ニュートロ シュプレモ」のパピー用と成犬用のドッグフードを例に保証成分値を見比べてみましょう。
確かに、成犬用に比べてたんぱく質、脂質が高くなっていることがわかりますね。
市販、通販ともに、ペットフードメーカー各社からは、色々なパピー用の餌が出ています。
どのメーカーも、成犬用に比べて高たんぱく、高カロリーだということには変わりがありません。
その他の違い
その他、成長期の関節をサポートするためのコンドロイチンが配合されていたり、ふやけやすい粒に加工されていることが、成犬用との違いとして挙げられます。
愛犬の骨や筋肉の発達などに重要なパピーの食事。
栄養不足にならないように、しっかり気を配ってあげましょう!
参照元:シュプレモ公式サイト
パピーの餌の回数・量について
子犬に与える餌の回数について
子犬の頃は胃も小さく、消化器官も未熟なので、たくさんの餌を食べることが出来ません。
しかし、成犬の倍の栄養を摂取する必要があります。
消化器官に負担をかけないように、最初は1度の量を少なく回数を増やし徐々に慣れさせていきましょう。
- 生後3ヶ月までは4回
- 6ヶ月までは3回
- 7カ月目から2回
が目安です。
とは言え、仕事していると、なかなかこの回数が厳しかったりしますよね。
私は、職場が近かったので、昼休みを利用して帰宅して与えていたのですが、職場が遠いとそうも行かないでしょう。
そのような場合は、時間になったらフードを与えてくれる自動給餌器などもあるので、うまく活用すると良いと思います!
ホント、便利な世の中ですね~(*´ω`)
子犬に与える餌の量について
子犬に与える餌の量は、基本的に「子犬の体重」「月齢」「成犬時の理想体重」のデータを元に算出します。
ドッグフードの種類によって適切な量は変わりますので、選んだドッグフードに書かれている給餌量の表に、上記データを当てはめて1日の餌の量を決めましょう。
1日に与える餌の量がわかったら、その量を複数回に分けて与えてくださいね。
ちなみに、子犬のうちは、表示量より多少多めに餌を与えても大丈夫です!
おすすめ「子犬(パピー)用フード」3選
それでは、市販や通販で購入できる、おすすめのパピー用フードをご紹介していきます♪
是非参考にしてください。
1.カナガン
カナガンの魅力はこれ1つでシニア犬まで平気だという事。
栄養のコントロールは給与量で行うことになります。
成犬用に切り替えなくて良いので、切替に悩む必要がありません。
成犬になり、フードローテーションをする場合も、基本となるドッグフード がカナガンに決められるので、何かあった時にすぐに戻すことが出来ますね♪
成長途中のわんこの軟骨や関節のサポートをしてくれる、グルコサミンやコンドロイチンも配合されているのも嬉しいポイントです。
当サイトのおススメランキングにももちろんランクインしていますので、安心して与えることが出来ますよ。
2.オリジンパピー
栄養価たっぷりのオリジンパピーもおすすめです。
穀類不使用で、本来肉食である犬に合わせてなんと原料の85%が肉!
高品質なので安心して与えられますし、食いつきにも期待ができますね。
オリジンは、国際的に数々の賞を受賞しているのでその点からも優れたドッグフードだという事が伺えますね。
3.ニュートロ「シュプレモ」子犬用
価格を抑えたいけれど安心して与えたい方にはシュプレモ子犬用がおすすめです。
シュプレモは、原料に穀類やビートバルプが使用されていますが、第一主原料が高品質のチキンであり、タンパク質量も十分ですので、価格の割には品質が良いと感じます。
粒も小粒でふやけやすいので、パピーに与えやすいでしょう。
原料的に少々気になる点はあるものの、危険な添加物の使用もなく、比較的価格を重視する方には良いでしょう。
まとめ
ご紹介してきたように、パピー(子犬)用フードをいつからいつまで与えるかには、一応の目安があります。
しかし、これが正解というわけではありません。
人間の子でも成長の早い子もいれば遅い子もいますよね?
ワンちゃんだって同様です。
遅れているからと言って、無理にふやかす期間を短くしたりは絶対にしないでくださいね!
温かい目で、愛犬の成長をゆっくり見守ってあげましょう。
ドッグフードにまつわるしつけに関してはこちらの記事をどうぞ。
⇒ ご飯のときにもお利口にさせる”しつけ”3つのポイント