こんにちわ!管理人の祥子(@dog_abc_jp)です。
小型犬に特化した犬種別ドッグフード「スタイルズ」。
歯やあごが小さく噛み砕く力が弱い小型犬のために、やわらかな半生フードを採用しています。
ここでは、初めて半生フードを与えようと考えている飼い主さんや、スタイルズに興味のある人のために、
- 半生フードのメリット・デメリット
- 犬種別フードの違い
- 他の犬種のフードをあげてはいけないのか?
など、気になるポイントを詳しく調査し解説していきたいと思います。
スタイルズの原材料や品質に関する「口コミ」や「評判」などもあわせて総合的に評価していきます。
スタイルズの総合評価|Cランク
商品名 | スタイルズ(ミニチュアダックスフンド用) |
総合評価 |
Cランク A~Cの3段階で評価 当サイトの評価基準は【ドッグフード一覧ランキング】にて解説 |
評価項目 |
第一原材料:○肉類(チキン等) その他原材料:×糖類、豆類、でん粉類、穀類、油脂類 酸化防止剤:×エリソルビン酸ナトリウム他 人工添加物:×品質保持剤(プロピレングリコール)、保存料(ソルビン酸カリウム) |
原産国 | 日本 |
第一原材料産地 | 不明 |
内容量と価格 | ・756円/600g ・1,480円/1.2kg ※すべて税込、Amazon参考 |
対応年齢 | 成犬用 |
販売元 | 株式会社マルカン|サンライズ事業部 |
公式サイト | 公式ページを確認する |
特徴 | チキン(鶏肉)成犬におすすめコスパ |
スタイルズ 犬種別の評価はCランクです。
主原料に肉を使用している点は良かったのですが、穀物や合成添加物の使用があり不安が残ります。
そのため、当サイトの評価基準に則り、この評価となりました。
- 小型犬に特化した犬種別フード
- 半生フードはメリットだけでなくデメリットも多い
- 原材料の品質がわからない
- 犬種別の大きな違いはなし
- 価格はやや高め
半生フードにはメリット・デメリットがそれぞれありますので、特徴を理解して与える必要があります。
小型犬に特化
スタイルズは国産ドッグフードで小型犬に特化しています。
日本では室内飼いの小型犬に人気が集まり、大型犬に比べて圧倒的に飼養頭数が多くなっています。
小型犬と大型犬では骨格の大きさの違いから、成長期に必要な栄養素も違いますし、かかりやすい病気も異なります。
スタイルズの場合、犬種別とは言えベースの原材料や栄養素がほぼ同じなので、このフードでは大型犬までカバーすることはむずかしいのでしょう。
原材料や栄養価の詳細が不明
スタイルズは犬種別のフードであることが特徴的ですが、特に大きな違い・特徴は見られませんでした。
小型犬の場合、必要な栄養素や悩みは共通するものも多いので、特に問題はないと思いますが、犬種別を謳うのであれば違いを明確にして欲しいところですね。
原材料を見てみても、「肉類」「豆類」「穀類」などまとめられていて詳細や品質がよくわからず、疑問点が多く残ります。
半生フードのメリット&デメリット
スタイルズは噛む力の弱い小型犬のために、半生のソフトな粒のフードを採用しています。
通常のドライフードとは違う特徴的な半生フードについて、メリット・デメリットをご説明します。
半生ソフト粒のメリット
半生ソフト粒の良い点をあげていきたいと思います!
食べやすい
小型犬は偏食や食が細い犬が多いため、食べやすい粒であるというのは良い点です。
特にあごの細いチワワなどは、通常のドライフードだと食べ疲れるのか少量しか食べてくれないことがあります。
また、あごの力が弱くなってきた老犬でも食べやすい粒になっています。
食欲をそそる
半生のフードであると、ドライフードよりもフードの香りが引き立ち食欲をそそってくれます。
あまりご飯を食べてくれないワンちゃんでも、きちんと完食してくれるでしょう。
半生ソフト粒のデメリット
下痢をする子もいる
硬いドライフードしか食べたことのない犬に、急に半生フードを与えると下痢をしてしまうことがあります。
徐々にフードを切り替えるといった対策が必要ですが、それでも下痢が治らない場合はフードが合わないことが考えられますのでフード自体を変更しましょう。
噛む力が弱くなる
人間と同じでやわらかいものばかり食べているとあごの筋肉が落ちて、噛む力が弱くなってしまいます。
歯やあごにトラブルがないうちは適度に硬いものを与えた方が、シニアになっても健康な歯・あごを維持できます。
半生のフードしか食べなくなる
半生フードはドライフードよりもにおいが強く嗜好性が高いとされています。
そのため、やわらかいフードばかり与えているとドライフードを食べなくなってしまう場合があります。
災害時や緊急時などにドライフードを食べてくれないと困った事態になりますので、フードローテーションでさまざまなものを食べられるようにしておくといいでしょう。
歯垢・歯石がつきやすくなる
やわらかいフードは歯につきやすく、歯垢や歯石の元になります。
ご飯を食べたあとはきちんと歯磨きをするなど、ドライフードを与えているとき以上にデンタルケアを心がけてください。
健康な歯を持っている犬は、歯槽膿漏などで歯を失った犬よりも長生きしやすい傾向にあります。
少しでも長く一緒にいられるよう、いつまでも健康な歯を保ってあげましょう。
歯磨きが嫌いなワンちゃんには歯磨きスナックもおすすめです!
フードが傷みやすくなる
半生で水分量が多いことから、通常のドライフードよりも日持ちがしづらくなります。
夏場などは湿度も上がりますので、保存管理に注意が必要です。
スタイルズの原材料を評価
スタイルズ 犬種別の原材料を見てみましょう。※犬種別に配合されているものは後に記載します。
肉類(チキン等)、糖類、豆類、でん粉類、穀類、油脂類、果実類(リンゴ繊維等)、乳類、魚介類、イソマルトオリゴ糖、グルコサミン(カニ由来)、緑茶、種実類(ごま等)、サメ軟骨抽出物(コンドロイチンを含む)、ミネラル類(リン酸カルシウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅、炭酸マンガン、ヨウ素酸カルシウム)、品質保持剤(プロピレングリコール)、増粘安定剤(グリセリン)、保存料(ソルビン酸カリウム)、pH調整剤、ビタミン類(コリン、A、B12、C、E、ニコチン酸、パントテン酸、B6、B1、B2、葉酸、D)、酸化防止剤(エリソルビン酸ナトリウム、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、アミノ酸類(メチオニン)
肉類は詳しい記載なし
肉類は「チキン等」と書いてあるだけで、詳しい肉の種類や部位の記載はありません。
人間が食べられるヒューマングレードの良い品質の肉を使用しているという説明もありませんので、どんな品質の肉を使用しているかわかりません。
ドッグフードなどは原価の安い、品質の悪い肉を使用している場合があるので、詳しく肉の品質を記載してあるフードが安心です。
糖類?穀類?何が入っているのか不明
糖類の原材料があると記載されていますが、具体的に何が配合されているかの記載はありません。
糖類とはわかりやすく言うと炭水化物などの糖質全般のことで、体を動かす大事なエネルギー源となりますが、何を使用しているのか記載がありません。
しかし、肉類の次に記載があるということはかなり多く配合されているということになります。
なんだかわからないものがたくさん配合されているというのは不安です。
さらに、なんの種類かわからない穀物も配合されているので、穀物アレルギーのワンちゃんには注意が必要です。
⇒ 穀物不使用!グレインフリードッグフードはどんな効果があるの?おすすめのフードも紹介
油脂類は詳しい記載なし
油脂類は、動物性油脂なのか植物性油脂なのか記載はありません。
何から抽出された油脂なのかわからないため、品質についてもわかりませんのでこれもまた不安になる材料のひとつです。
品質保持剤や保存料の添加あり
このフードには、品質保持剤や保存料を使用しているという記載があります。
水分量の多い半生フードは、ドライフードに比べて保存料などの添加物を多く必要とします。
規定通りの配合量なので問題はありませんが、合成添加物の中には健康被害のリスクがあるものも少なくないため、できるだけ少量に抑えたいところです。
⇒ ドッグフードの危険な原材料とは【安全フードの見分け方4つ】
スタイルズ犬種別の特徴
犬種別となっているのは、それぞれの犬種に特化した成分が配合されているからです。
具体的にはどんなものが添加されているのでしょうか?
ポメラニアン用
ポメラニアンのふさふさとした被毛の健康維持のために、ヒアルロン酸を含む鶏冠抽出物を配合しています。
シーズー用
くりっとしたかわいらしい目が特徴的なシーズーですが、眼球の面積が広く目の病気やトラブルが多いとされています。
そのため、目の健康維持のためにマリーゴールドを配合しています。
ヨークシャテリア用
ツヤツヤで濃色の被毛維持のために、フィッシュコラーゲンが含有されています。
ミニチュアダックス用
人気犬種であるミニチュアダックス用には成犬用・6歳以上用・10歳以上用があります。
ミニチュアダックスは太りやすく椎間板ヘルニアなどを発症する犬が多いため、りんご食物繊維やグルコサミン、コンドロイチンなどを配合しています。
チワワ用
チワワ用にも成犬用・6歳以上用・10歳以上用があります。
骨が細くて華奢なチワワのために、健康な骨を作るようミルクカルシウムが添加されています。
トイプードル用
トイプードル用も成犬用・6歳以上用・10歳以上用があります。
目の病気が起こりやすいトイプードルのために、ブルーベリーエキスが配合されています。
犬種別にそれほど差はない?
ベースの成分以外の原材料を見ても、犬種ごとにそれほど大きな違いはないように感じます。
各犬種の特性となっているお悩みは、小型犬であればほとんど共通するものでもあるので不思議ではありません。
カロリーもすべて100g当たり250kcalと同じですし、犬種別で特に大きな大差はないと考えられます。
当サイトに投稿された「スタイルズ」の口コミ・評判
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当サイトで調査した「スタイルズ」の口コミ・評判
偏食でもよく食べる
スタイルズしか食べない!というワンちゃんも。
ほかにも偏食でもスタイルズは食べる、など食いつきがいいという口コミや評判が多く見られました。
原材料や品質に不安が残る
原材料を見ても、一番多いのは肉類である。
肉と肉類の違いをご存知なのだろうか?肉類は肉ではないのである。
人間が食べているような肉であれば、鶏肉、牛肉などと表示される。
肉類の類に秘密がある。愛犬の健康を考えると、食べさせてはいけないドッグフードである。
やはり原材料の肉類の記載が気になる方もいらっしゃるようです。
大切な愛犬に食べさせるものなので、原材料の詳細についてきちんと記載して欲しいですね。
においが強い
普段はシュプレモの体重管理用を与えています。最近残すようになったので気分転換にこちら半生タイプという事で使ってみました。
前途の餌に比べて匂いがキツです。目新しさもあって食い付きは良いのですが、成分の品質保持剤が気になり今は与えるの止めました。
食いつきはよさそうですが、半生はにおいが強いようですね。保存料の使用に不安を感じる飼い主さんもいるようです。
最近は保存料の使用のないフードが増えていますので、そちらを選ぶ方が多くなってきているようです。
⇒ 無添加ドッグフードの選び方6つ!おすすめドッグフードを紹介
まとめ
小型犬専用・犬種別に特化したフードですが、実際に原材料を見てみると詳細がわからず不安になる点がいくつもありました。
- 小型犬用に特化している
- 半生タイプの粒で食いつきがいい
- 歯垢や口臭の原因になることがある
- 原料の詳細や品質がわからず疑問点が多い
- 保存料や添加物が多い
犬種別の特徴や配慮もそれほどないように感じられたので、もう少し栄養価や安全性が高いフードを与えた方がいいのではないかというのが正直な感想です。
ただ、半生タイプで食いつきがよく、食欲にムラがある小型犬には良いかもしれませんね。