こんにちわ!管理人の祥子(@dog_abc_jp)です。
最良・最高という意味を持つプレミアムドッグフード「ユーカヌバ(eukanuba)」。
“妥協のない高水準なドッグフードをつくる”という創業者の思いをはじまりとし、50年もの長い歴史を誇っています。
品質を徹底的に追求していながらも購入しやすい価格なので、リピーターが多くブリーダーからも愛用されているドッグフードです。
今回はリニューアルされたユーカヌバを徹底的に評価していきたいと思います!
ユーカヌバの製品の種類や、実際に使用されている方の口コミ・評判も調べてみましたので、ドッグフード選びの参考にしてください。
ユーカヌバの総合評価|Aランク
商品名 | ユーカヌバ|ミディアム|アダルト」 |
総合評価 |
Aランク A~Cの3段階で評価 当サイトの評価基準は【ドッグフード一覧ランキング】にて解説 |
評価項目 |
第一原料:◎肉類(鶏、七面鳥) その他原料:×小麦、とうもろこし、動物性脂肪、とうもろこし粉、大麦、ビートパルプ 酸化防止剤:◎ミックストコフェロール、ローズマリーエキス 人工添加物:◎ なし |
原産国 | ポーランド |
第一原料産地 | 不明 |
内容量と価格 | ・4,500円/2.7kg ・8,600円/7.5kg すべて税込、Amazon参考 |
対応年齢 | 1歳以上 |
販売元 | ロイヤルカナンジャポン |
公式サイト | 公式ページを確認する |
特徴 | 成犬におすすめチキン(鶏肉)プレミアムドッグフード成犬子犬シニア |
ユーカヌバの評価はAランクです。
ヒューマングレードの原料を使用している点や、品質に対するユーカヌバの取り組みに対しては高評価です。
一時、「BHA」などの合成酸化防止剤を使用していましたが、2018年秋のリニューアルで、合成酸化防止剤の使用がなくなったこともよかったです。
しかし、使用している原料の種類には、アレルギーを起こしやすいものが多いことからやや不安も残ります。
ユーカヌバは「プレミアムフード」として位置づけられることが多いので、品質だけではなく、原料の種類にもさらにこだわってほしいですね。
ユーカヌバの原材料を評価
肉類(鶏、七面鳥)、小麦、とうもろこし、動物性脂肪、とうもろこし粉、大麦、ビートパルプ、加水分解レバー(鶏、七面鳥)、魚油(DHA源)、フラクトオリゴ糖、グルコサミン、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(DL-メチオニン)、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(Cl、Na、K、Ca、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、D3、コリン、E、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
ユーカヌバの良い点
主原料が肉
ユーカヌバの主原料は「鶏」と「七面鳥」です。
動物性たんぱく質は、犬にとって重要なエネルギー源となる必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。
本来肉食である犬にとって消化吸収しやすいため、消化器官への負担も少なく、犬の体作りや健康維持のために最適な主原料だと言えますね。
ヒューマングレードの肉を使用
ユーカヌバの公式サイトを見ると、
動物性タンパク質は人の食事にも適したものです。
と書かれています。
ヒューマングレードの肉を使用しているようなので高く評価ができますね!
品質への取り組みは高評価
ユーカヌバでは高品質な製品を作り出すため、あらゆる製造工程において、厳格な検査をしています。
その数なんと120以上!
原材料の仕入先も厳選し、長年付き合いのある取引先であっても、必ず厳しい品質検査をするそうです。
公式サイトでは、主原料である肉類以外の原料が「ヒューマングレード」であるとの記載はありませんでしたが、原材料の品質に関しては安心して良さそうですね!
リニューアルして酸化防止剤が安全に
ユーカヌバの酸化防止剤には、「ミックストコフェロール」「ローズマリーエキス」が使用されており、いずれも天然由来のものですので、この点に関しては安心です。
以前、ユーカヌバが「マース社」から「ロイヤルカナン社」へ移行された際に、発がん性や健康被害への懸念が残る「BHA」「没食子酸プロピル」に変更されていました。
しかし、2018年9月のリニューアルで、ミックストコフェロール、ローズマリーエキスに戻ったようです!
今回のリニューアルは、我々飼い主にとって非常に嬉しい変更点ですね!
BHAの危険性に関してはこちらの記事で詳しく説明していますので参考にしてください。
ユーカヌバの気になる点
主原料や、品質に関しては高評価のユーカヌバですが、使用している原料の種類に不安が残ります。
小麦、とうもろこし、その他穀類
アレルギーを起こしやすい
ユーカヌバには、小麦やとうもろこしといった、犬がアレルギーを起こしやすいと言われている穀物を多く使用しています。
アレルギーが心配な方は避けておいた方が良さそうですね。
穀類の多さが気になる
ユーカヌバは第2・第3主原料を穀物が占めています。
その他にも、とうもろこし粉や大麦などの使用があり、全体的に穀類の使用の多さが気になります。
犬は本来肉食で、穀類の消化が苦手と言われており、量が多すぎると上手く消化できずに下痢をしてしまったり、栄養を十分に摂取しきれない場合もあります。
初めて与える時は、愛犬の体調を見ながら与えるようにしましょう。
穀物アレルギーの犬にはグレインフリーのドッグフードを選んであげましょう。
⇒ 穀物不使用!グレインフリードッグフードはどんな効果があるの?おすすめのフードも紹介
動物性脂肪
詳細がわからず不安
「動物性脂肪」は、一体何の動物の脂肪分が使われているのかがわからないので不安な原材料です。
1種類の動物だけではなく、複数の動物の脂肪分を混ぜ合わせている可能性もありますし、健康な動物の脂肪分を使っているとは限りません。
劣化が早い
「動物性脂肪」は劣化が早く、ドックフードに使うことによって、ドッグフードの傷み(油まわりが早くなる)のスピードを上げるとも言われます。
一般的にドッグフードは袋を開けてから夏場は1ヶ月以内、それ以外の季節でも2ヶ月以内に消費するのが望ましいとされています。
油脂や脂肪分は空気に触れることで酸化してしまうため、動物性脂肪を多く使用しているユーカヌバの場合、さらに早い消費を心がけたほうが良いでしょう。
⇒ ドッグフードの危険な原材料とは【安全フードの見分け方4つ】
ビートバルプ
ビートバルプは、サトウダイコンから砂糖を搾った後の残りカスのことで、「かさまし」のために使用されることもあります。
砂糖を搾り取る作業の時に、硫酸系薬品を使うこともあると言われており、安心な原料とは言えません。
食物繊維なので、満腹感を与えてくれたり腸の掃除をしてくれるというメリットはあるものの、与えすぎると下痢や便秘を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
参考:ロイヤルカナン|犬と猫の栄養成分辞典「ビートパルプ/チコリーパルプ」
加水分解レバー(鶏、七面鳥)
加水分解レバーとは、レバーに大量の水を加えて混合し、酵素を加えるなどしてたんぱく質や脂質を加水分解して半消化状態にしたもの。
たんぱく質が加水分解されることで、食品の旨味成分とされるアミノ酸になるためドッグフードの嗜好性を高めるために使用されることが多くあります。
犬の食いつきがよくなるというメリットがありますが、加水分解する原料や加工方法によっては発がん性が心配される化学物質が一緒に生成されてしまうことがあるので、できれば使われていない方が安心です。
ユーカヌバのドッグフードの一覧
ユーカヌバの商品は、プレミアム商品の中でも、バラエティ豊富につくられています!
ライフステージ別フードはもちろん、体格や運動量に合わせたフードを選ぶことも出来ます。
そして、あまり知られていないかも知れませんが、以前までは療法食や療法食の缶詰も発売していました。
現在のラインナップを一覧表にまとめたので参考にどうぞ。
製品名 | ライフステージ | 体のサイズ | 主原料 |
---|---|---|---|
スモール パピー | 子犬 | 小・中型犬 | 鶏、七面鳥 |
ラージ パピー | 大型犬 | 鶏、七面鳥 | |
パピー ラム&ライス | 全犬種 | ラム肉 | |
スモール アダルト | 成犬 | 小型犬 | 鶏、七面鳥 |
ミディアム アダルト | 中型犬 | 鶏、七面鳥 | |
ラージ アダルト | 大型犬 | 鶏、七面鳥 | |
アダルト ラム&ライス | 中・大型犬 | ラム肉 | |
スモール フィット ボディ | 成犬(体重管理用) | 小型犬 | 鶏、七面鳥 |
ミディアム フィット ボディ | 中型犬 | 鶏、七面鳥 | |
ラージ フィット ボディ | 大型犬 | 鶏、七面鳥 | |
プレミアムパフォーマンス 21/13スプリント | プロフェッショナル犬用 | 成犬(運動量の多い犬用) | 米 |
プレミアムパフォーマンス 26/16エクササイズ | 成犬(運動量の多い犬用) | 米 | |
プレミアムパフォーマンス 30/20スポーツ | 成犬(運動量の多い犬用) | 鶏、七面鳥 | |
プレミアムパフォーマンス 30/28ワーク | 成犬(運動量の多い犬用) | 鶏、七面鳥 | |
スモール シニア | シニア | 小型犬 | 鶏、七面鳥 |
ミディアム シニア | 中型犬 | 鶏、七面鳥 | |
ラージ シニア | 大型犬 | 鶏、七面鳥 | |
シニア ラム&ライス | 全犬種 | ラム肉 | |
スモール スーパーシニア | スーパーシニア(11歳以上) | 小型犬 | 鶏、七面鳥 |
特別なケアシリーズは終売
以前販売されていた悩み別シリーズ(毎日の特別なケアシリーズ)は2019年9月30日、犬種別サポート製品は2020年4月1日で販売終了となっています。
メーカーとしては、毎日の特別なケアシリーズ販売終了後、製品の特徴や栄養バランスを踏まえて、ロイヤルカナン製品への移行をお薦めしているようです。
ロイヤルカナン製品も、酸化防止剤は「BHA」「没食子酸プロピル」から「ミックストコフェロール」「ローズマリー抽出物」に変更になっているので安心できます。
参照元:「ユーカヌバ 毎日の特別なケアシリーズ」販売終了のお知らせ【ロイヤルカナンジャポン】
穀物アレルギーへの配慮はなし
原料を見てみたところ、ほぼ全てのラインナップに小麦やとうもろこしの使用がありました。
ユーカヌバ製品は、基本的に、穀物アレルギーへの配慮があまりなされていないようですね。
食物アレルギーに配慮されたラインナップがあると、より選びやすくなるのになぁと感じました。
ブリーダーパックもある
ユーカヌバは、プロフェッショナル向けのブリーダー製品も販売しています。
本来、取引をするためには一定の条件を満たさなければならないようですが、調べてみるとネット通販でも出回っています。
ただし、本来購入には動物取扱業の登録を受けていることが条件となっていて、再販も禁止されています。
思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、正規販売の製品以外は購入しないようにしましょう。
当サイトに投稿された「ユーカヌバ」の口コミ・評判
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当サイトで調査した「ユーカヌバ」の口コミ・評判
食いつきが良い
最初だけかもしれないのですが、肉や魚のトッピングなしでよく食べました。ウチの犬の場合けっこう珍しいことではあります。
今後に期待。
食いつきに関してはなかなか評判が良いようです!
この他にも、子犬の頃から飽きずに食べているなどの意見も見受けられました!
うんちが臭くなった
我が家の2匹のJRTの食いつきはかなり良かったのですが、排泄物の匂いがだいぶキツくなってしまいました(^_^;)
なので、こちらに切り替えるということはしておりません。
今後、食欲が落ちるようなことがあればまた与えることもあると思います。
引用元:食いつきが良いです【アマゾンカスタマーレビュー】
うんちの匂いや下痢、軟便に悩まされている飼い主さんもいらっしゃいました。
ユーカヌバは穀類の使用が多く、上手く消化、吸収できていない可能性もあります。
体に合わないワンちゃんが結構いるのかもしれないので、与える際は、決して無理はしないようにしましょう。
製品表示に注意
今回が初めてじゃありませんが、楽天で買おうがアマゾンで買おうが、原産国とか原材料とか、広告表示と届いた商品とで異なる場合が何度もありました。
今回の場合は、ざっと見ただけで原産国の違いが見つかりました。
広告⇒フランス 現品⇒ポーランド
リニューアルして、きちんと正確に統一されるといいですね。
ユーカヌバは何度かリニューアルをしているため、購入の際は注意が必要なようです。
ユーカヌバに問い合わせたところ、2018年11月時点では、全てのユーカヌバ製品はポーランド製だということでした。
万が一、購入した製品の原産国が「ポーランド」ではない場合、リニューアル前の製品であったり、並行輸入品の可能性がありますね。
ドッグフードがリニューアルする場合、しばらくの間は、新旧両方の製品が市場に混在します。
リニューアル前の「BHA」が使用されている製品も売られていることも考えられますので、購入の際はきちんと詳細を確認しましょう。
⇒ プレミアムドッグフードランキング!口コミで評判の餌はどれ?
まとめ
ユーカヌバは、品質や主原料に関しては非常に安心感があるドッグフードです。
- ヒューマングレードの肉を使用している
- 品質へのこだわりがある
- 酸化防止剤は天然成分
- 穀物の使用があるのでアレルギーの犬には注意
しかし、犬がアレルギーを起こしやすい原料や、消化しづらい原料などの使用も多いため、やや不安が残るのも正直なところです。
ユーカヌバに切り替える際は、愛犬の様子をしっかりと観察するようにしてくださいね。